ネットで噂の「例の場所」とはどこ?元ネタの真相と現在の様子を徹底追跡
SNSのタイムラインや動画配信サイトのコメント欄で、具体的な施設名を挙げずに「あ、例の場所だ」「また例の場所で撮影してる」と投稿され、数千件のいいねを集める現象を目にしたことはないでしょうか。画像や映像が一瞬映っただけで、多くのユーザーが即座に同じ場所を思い浮かべ、暗黙の了解として盛り上がる――このネット特有のカルチャーは、今や単なる内輪ネタを超えて独自の観光需要やメディア現象を生み出しています。
言葉を濁しながらも全員が同じ景色を共有している不思議な一体感の裏には、日本の映像業界の歴史とインターネットミームが複雑に絡み合った背景が存在します。長年語り継がれる元ネタの真相から、ロケ地としての撮影事情、そして2026年現在の最新の活用状況まで、現地取材や業界関係者の証言を交えて徹底的に検証していきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「例の場所」とは主に特撮の爆破シーンでおなじみの岩船山採石場跡や、特定ジャンルの撮影で象徴的な「例のプール(Hanazono Room)」など、ネット上で強い共通認識を持つ定番ロケ地の総称。
- 要点2:名称をあえて明言しないネットスラング文化から派生し、現在では公式イベントや地域振興の観光資源として公式に活用されるケースが急増している。
- 要点3:2026年現在も多くのスポットが現役で稼働中だが、聖地巡礼や撮影には厳格な利用規約や事前許可が必要であり、無断立ち入りなどのトラブルには厳しい法的対処が取られている。
【2026年最新】ネットを騒がせる「例の場所」の正体と元ネタの真相
インターネット上で「例の場所」と呼ばれるスポットは単一の地点を指すわけではなく、文脈やジャンルによって象徴的なロケ地が存在します。その中でも圧倒的な認知度を誇り、ネットカルチャーの金字塔となっているのが以下の3大拠点です。
まず筆頭に挙げられるのが、特撮ヒーロー番組や刑事ドラマ、ミュージックビデオなどで爆破シーンの背景として使われ続ける栃木県栃木市の「岩船山(いわふねさん)採石場跡」です。昭和から平成、令和に至るまで、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズの決戦場として数え切れないほどの火薬が炸裂した断崖絶壁の岩肌は、映像ファンにとって「地球上で最も爆発が起きる場所」として広く認知されています。
次に、バラエティ番組やネット動画、グラビア撮影などで頻繁に登場する東京都新宿区の高級レンタルスタジオ「Hanazono Room(通称:例のプール)」です。透明なガラス張りの天窓と長方形のプール、特徴的な壁面タイルを備えたこのスタジオは、2000年代中盤から特定ジャンルの映像作品で頻繁に背景として使用され、「水面を見ればどのスタジオかわかる」というレベルでミーム化しました。
さらに、アニメや実写映画のクライマックスで象徴的な役割を果たす「長い階段」や「高架下のトンネル」も、ファンコミュニティ内では「あの例の場所」として固有の記号を持っています。たとえば映画『君の名は。』のラストシーンで描かれた四谷の須賀神社前階段などは、世界的な聖地巡礼スポットとして定着しました。

なぜ「例の場所」と呼ばれるのか?由来と経緯を読み解くミーム文化の深層
特定の地名やスタジオ名を直接出さず、あえて「例の場所」と呼ぶようになった背景には、日本のインターネットコミュニティが育んできた特有のコミュニケーション様式があります。
発端は2000年代初頭の匿名掲示板「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」や初期ニコニコ動画におけるスラング文化です。あえて直接的な固有名詞を書かずに「例のあれ」「例の場所」と濁して書くことで、文脈を知っている者同士だけが通じ合える「共犯関係的な楽しさ」が醸成されました。この内輪の符牒がSNSの普及とともに一般層へ拡散し、現在のような広範な共通言語へと発展した経緯があります。
映像制作側の事情も関係しています。低予算の番組や自主制作映像、短スケジュールの撮影において、実績があり機材搬入が容易で、特殊な撮影(火薬の使用や水着撮影など)を許可してくれる施設は国内にそれほど多くありません。結果として同じロケ地に依頼が集中し、視聴者の目に触れる頻度が極端に高くなったことが「見覚えがありすぎる場所」を生み出す構造的な原因となりました。
【徹底比較】ネットで語り継がれる「3大・例の場所」のスペックと現状
ネットユーザーの間で特に認知度の高い代表的な「例の場所」について、その所在地や主な特徴、2026年現在の利用実態を比較表に整理しました。
| スポットの通称 | 主なロケ実績・用途 | 所在地・アクセス環境 | 2026年現在の利用・見学状況 |
|---|---|---|---|
| 例の採石場 (岩船山クリフステージ) | 特撮ヒーロー爆破シーン、MV、野外ライブ、コスプレ撮影 | 栃木県栃木市岩舟町 (JR岩舟駅より徒歩約15分) | 一般の勝手な立ち入りは禁止。公認コスプレイベントや公式爆破体験ツアー時のみ入場可能。 |
| 例のプール (Hanazono Room) | バラエティ番組、グラビア、ドラマ、各種Webコンテンツ | 東京都新宿区新宿1丁目 (新宿御苑前駅より徒歩約3分) | 現役の商業レンタルスタジオ。法人・個人問わず事前予約でレンタル可能(商用・個人利用料金制)。 |
| 例の階段 (須賀神社 男坂) | 劇場アニメ『君の名は。』ポスター・ラストシーン、映画ロケ | 東京都新宿区須賀町 (四谷三丁目駅より徒歩約7分) | 公共の生活道路・神社参道。24時間通行可能だが、住宅街のため撮影マナーの徹底が求められる。 |
【実態検証】聖地巡礼とロケ地利用のリアル|現場で起きていた変化
かつては業界関係者とコアなファンだけが知るアンダーグラウンドな空間だったこれらの場所は、ここ数年で大きな変貌を遂げています。特に地方自治体や施設運営側がネットミームを逆手に取り、公式の地域振興や観光資源として再定義する動きが加速しました。
栃木県栃木市の岩船山では、観光協会や地域NPOが主導する「公認・爆破体験ツアー」が定期的に開催されており、特撮ファンやコスプレイヤーが公式に火薬を使った爆破背景で記念撮影を行えるプログラムが定着しています。参加費は数万円規模と決して安くはないものの、募集開始とともに即座に満席となる人気ぶりです。現地で安全管理を担当する火薬技師は、当時の特番取材で「昔は撮影所の裏仕事だったものが、一般の方にこれほど喜んでもらえる観光コンテンツになるとは夢にも思わなかった」と感慨深く語っています。
一方、都心のレンタルスタジオであるHanazono Roomにおいても、YouTuberの企画撮影や生配信、アパレルブランドの展示会場としての利用など、かつての限定的なイメージを払拭するような多様な使われ方が定着しています。スタジオ運営側の徹底した衛生管理と設備更新により、2026年現在も都内一等地のユニークな空間として高い稼働率を維持しています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|都市伝説のウソ・ホント
ネット上で広まる「例の場所」にまつわる噂の中には、事実とは異なる誇張や誤解も少なくありません。現地調査と関係者への確認をもとに、よくある3つの誤解を是正します。
誤解①:「誰でもいつでも自由に入って写真が撮れる」
これは最も危険な誤解です。特に岩船山の採石場跡は私有地であり、落石の危険があるため立ち入り禁止エリアに指定されています。無断侵入は建造物侵入罪(刑法130条)に抵触し、警察に通報される事案も発生しています。見学や撮影を行う際は、必ず公式に許可されたイベントやツアーに参加しなければなりません。
誤解②:「心霊スポットとしてのいわくがある」
断崖絶壁や独特な景観から、オカルト系サイトなどで「心霊スポット」として紹介されることがありますが、これはネット怪談特有のこじつけです。岩船山は古くからの霊山としての信仰の歴史(高野山、恐山と並ぶ日本三大霊場の一つ)を持ち、死者供養の場としての厳粛な歴史があるものの、ネットで語られるような面白半分の怪談話とは文脈が全く異なります。
誤解③:「低予算作品でしか使われない安価な場所である」
「例のプール」などのスタジオは、新宿の一等地に位置する高級ペントハウス仕様の物件であり、レンタル料金は一般的な撮影スタジオと比較しても決して安価ではありません。高い稼働率を誇るのは利便性と設備の充実度によるものであり、単なる「安物ロケ地」という認識は現場の実情と乖離しています。
【プロの結論】デジタル民俗学の視点から見る「文脈共有」の心理と教訓
なぜ私たちは「例の場所」という曖昧な表現に強く惹かれ、ネット上でそれを共有したがるのでしょうか。社会心理学やネット民俗学の観点から分析すると、そこには「文脈の共通理解(ハイコンテクスト文化)」を通じた帰属意識の獲得が働いています。
情報過多のデジタル社会において、誰もが理解できる直接的な情報よりも、「自分たちだけが知っている共通の記号」を見つけ出す行為は、コミュニティ内部での連帯感を劇的に高めます。あえて名前を言わないことで成立するコミュニケーションは、知的な遊びとしての快感をもたらすのです。
しかし、このネットミームの楽しみ方には明確な境界線(モラルとマナー)が必要です。楽しむべき人と注意すべき人の判断基準は明確に分かれます。
- 健全に楽しめる人:公式のルールを順守し、正規のツアーやレンタル手続きを経てその空間の歴史や文化的文脈をリスペクトできる人。近隣住民への騒音配慮ができる人。
- トラブルを起こしやすい人:SNSでのバズや目立ちたい欲求を優先し、無断立ち入りや私有地の無許可撮影を行う人。住宅街のロケ地で大声を出したり通行を妨害したりする人。
文化を消費するだけでなく、その場所が持つ本来の機能や地域社会の生活環境を守ることこそが、ネットミームとしての「例の場所」が持続可能に語り継がれるための絶対条件です。
【例の場所】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:一般人でも「例のプール」を借りて個人撮影やイベントを行うことは可能ですか?
A1:はい、可能です。Hanazono Roomは完全予約制のレンタルスタジオとして営業しており、規約に同意して利用料金を支払えば、法人の商用撮影だけでなく個人の写真撮影やパーティー等でも利用できます。ただし、近隣への騒音防止や利用目的の事前申告など、厳格なスタジオ規約の遵守が義務付けられています。
Q2:特撮の爆破シーンで有名な岩船山で、個人が爆破撮影を依頼することはできますか?
A2:個人で直接火薬技師を手配して採石場を借りるのは手続き上非常に困難ですが、地域のイベント企画会社やコスプレ団体が主催する「公認爆破撮影イベント」にエントリーすることで、一般の方でも安全に爆破をバックにした記念撮影を体験することができます。
Q3:アニメのモデルになった住宅街の「例の階段」を訪れる際の注意点は何ですか?
A3:四谷の須賀神社周辺などは閑静な住宅街です。長時間の立ち止まり、車道や階段の占拠、大声での会話、住民のプライバシーを侵害するような住宅へのカメラの向け込みは厳禁です。早朝・深夜の訪問を避け、あくまで一般の生活道路であることを最優先に配慮して行動してください。
まとめ:文脈を楽しむネット文化と節度ある聖地巡礼の未来
「例の場所」という言葉は、インターネットの黎明期から現代に至るまで、ファンとクリエイター、そして視聴者が紡ぎ出してきた映像文化の結晶です。文字に頼らずとも一枚の画像で全てが伝わるその強力な文脈は、日本独自のハイコンテクストなコンテンツ文化の象徴と言えます。
2026年の現在、これらのロケ地は単なるネットの噂話から、地域振興や正式な撮影ツーリズムへと成熟した進化を遂げました。私たちがこのカルチャーを長く楽しむためには、画面の向こう側の面白さを現実世界へ持ち出す際に、現場のルールと地域社会への敬意を忘れない姿勢が何よりも大切です。 (出典: 例の場所(Yahoo!ニュース))