HERO田中要次の「あるよ」全メニュー一覧!マスター裏設定と誕生秘話
平成から令和にかけて日本のテレビドラマ史に金字塔を打ち立てた大ヒット作『HERO』。木村拓哉演じる型破りな検事・久利生公平をはじめ、東京地検城西支部の個性あふれるメンバーたちが夜な夜な集う行きつけのバー「St.George's Tavern(セント・ジョージズ・タバーン)」は、作品を語る上で欠かせない憩いの場です。そのカウンターの奥で、田中要次演じる寡黙なマスターが繰り出す決め台詞「あるよ」は、日本中を熱狂させた伝説のワンフレーズとなりました。
どんなに理不尽で無茶な注文に対しても、一切表情を変えずに即座に料理やアイテムを取り出すマスターの姿は、多くの視聴者の記憶に刻まれています。本稿では、2001年の第1期から特別編、劇場版、そして第2期に至るまでの「あるよ」全メニューと登場シーンを完全網羅。さらに、公式裏設定や現場のアドリブから生まれた誕生秘話、怪優・田中要次の歩みまでを徹底解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 全話網羅のメニュー史:パエリアや納豆といった定番フードから、外国語の注文や日用品に至るまで、全シリーズで繰り出された驚きの品々を一覧化。
- 誕生の裏舞台と裏設定:脚本のト書きから田中要次の絶妙な「間」によって研ぎ澄まされた名セリフの経緯と、マスターの知られざる調達ルート。
- 元鉄道員からのブレイク:異色の経歴を持つ田中要次が魅せる演技論と、2026年現在も色褪せないサードプレイスとしての劇中バーの魅力。
【全話網羅】ドラマ・映画『HERO』マスターの「あるよ」全メニュー一覧
『HERO』シリーズの大きな見どころといえば、城西支部の面々がマスターのキャパシティを試すかのように投げかける奇想天外なオーダーです。ここでは、レギュラー放送第1期(2001年)、特別編(2006年)、映画第1作(2007年)、第2期(2014年)、映画第2作(2015年)に登場した主な注文品とマスターの対応を一覧表で整理しました。
| 作品・エピソード | 注文されたメニュー・品物 | 注文者 | 編集部の見解・シーンの背景 |
|---|---|---|---|
| 第1期 第1話 | パエリア | 久利生公平 | 記念すべき第1回目の「あるよ」。バーの常識を覆す本格料理の登場に視聴者が衝撃を受けた原点。 |
| 第1期 第2話〜第4話 | お好み焼き、包子(パオズ)、ナポリタン | 久利生公平、芝山・中村ら | 和食・中華・喫茶店メニューと多国籍化が進み、「この店には本当に何でもある」という共通認識が定着。 |
| 第1期 第5話〜第9話 | チキンナゲット、とんかつ、たこ焼き、ピザ、ラーメン | 久利生公平、遠藤ら城西支部メンバー | 揚げ物から麺類まで完璧に調理。深夜のバーとは思えない充実した厨房設備を印象づけた。 |
| 第1期 最終話(第11話) | 納豆(※別れ際は「あばよ」) | 久利生公平 | 異動が決まった久利生を見送る際、いつもの「あるよ」ではなく「あばよ」と告げる屈指の名シーン。 |
| 特別編(2006年) | ウニ丼(地方ロケ地)、各種ドリンク | 久利生公平、滝田明彦 | 山口県虹ヶ浦の飲食店でも「あるよ」のリスペクト演出が導入され、終盤で東京のマスターも貫禄の登場。 |
| 映画第1作(2007年) | カツ丼、アルッソヨ(韓国語)、通販グッズ | 久利生公平、カン・ミンウ(イ・ビョンホン)関係者 | 国境を越えた韓国ロケの要素を取り入れ、韓国語で「알았어요(分かった/あるよ)」と返答する進化を披露。 |
| 第2期(2014年)全11話 | 焼き鳥、冷やし中華、グリーンカレー、フォー、うな重 など | 久利生公平、麻木千佳(北川景子)ら | エスニック料理や季節の限定品、さらには高価なうな重まで即座に出前・提供する神業を連発。 |
| 映画第2作(2015年) | ソーセージ盛り合わせ、ジグソーパズル | 久利生公平、雨宮舞子(松たか子) | 食料品にとどまらず、ネウシュヴァンシュタイン城のパズルといった物品まで即座に出す領域へ到達。 |
バーの名前「セントジョージズタバーン」とマスターの本名裏設定
劇中で久利生公平たちが集うバーの正式名称は「St.George's Tavern(セント・ジョージズ・タバーン)」です。イギリスのパブを彷彿とさせる重厚なウッディ調のカウンター、控えめな照明、バックバーに並ぶ多彩な洋酒ボトルなど、本格的なバーとしての佇まいを備えています。
しかし、この店の最大の特徴は、マスター自身のパーソナリティと驚異的な仕込み力です。エンドクレジットでの表記は一貫して「マスター」であり、劇中で本名が明かされることはありません。ファンの間やスタッフの座談会では、以下のような魅力的な裏設定が語り継がれています。
- 元一流シェフ・多国籍料理の達人説:パエリアやフォー、グリーンカレーなどを瞬時にプロのクオリティで仕上げる調理技術から、過去に世界中の一流厨房を渡り歩いた経歴があるのではないかと推察されています。
- 久利生の通販グッズの引き取り手:久利生がテレビ通販で購入して城西支部に持ち込んだ健康器具や便利グッズが、いつの間にかバーの店内に置かれている描写が随所に存在します。二人の間には言葉を超えた物々交換のパイプが存在していることが示唆されています。
- 「ないよ」と言った例外的な瞬間:マスターは基本的に客の要求を拒みませんが、ストーリーの核心に触れる場面や、物理的に仕入れが不可能な特殊シチュエーションにおいて、無言で視線を逸らしたり困り顔を浮かべたりする「沈黙のリアクション」が絶妙な笑いと緊張感を生み出しました。
名セリフ「あるよ」誕生秘話|現場のアドリブから生まれた奇跡
今や国民的流行語となった「あるよ」ですが、企画当初から長セリフとして用意されていたわけではありません。制作関係者の証言や当時のインタビューによると、初期の台本には「ありますよ」「はい、できます」といった一般的な返答が記されていました。
それを決定づけたのが、演出陣(鈴木雅之監督ら)と田中要次、そして主演の木村拓哉による現場でのディスカッションでした。「無口で余計な感情を挟まない男なら、削ぎ落とされた最短の言葉で返すのが一番面白いのではないか」というアイデアから、低音かつフラットなトーンで発する「あるよ」という極限の短句が誕生したのです。
木村拓哉演じる久利生公平の「マスター、〇〇ある?」という軽妙なトスに対し、田中要次が1ミリも表情を崩さずに返す一撃。この0.5秒の「間」の美学こそが、視聴者の笑いのツボを刺激し、作品全体のテンポ感を加速させる起爆剤となりました。

鉄道員から怪優へ|田中要次が「あるよ」で大ブレイクした必然性
田中要次(たなか ようじ、別名:BoBA)は、1963年8月8日生まれ、長野県木曽町出身。彼の経歴は日本の俳優界でも極めて異色です。もともとは国鉄(現・JR東海)の鉄道員として勤務しており、愛知県などで保線業務や駅業務に携わっていました。
映画への情熱を断ち切れず退職した後は、照明助手やドライバーとして映画製作の裏方に飛び込みます。現場のスタッフとして働く傍ら、個性的な風貌と独特の存在感を買われて映画監督たちのインディーズ作品に出演するようになり、本格的に俳優へ転身しました。親交のあるバンド「bonobos」の日比谷野外音楽堂ライブDVD『宇宙温泉へようこそ!』では自らステージ袖で撮影カメラマンを務めるなど、マルチなクリエイター気質を持ち合わせています。
『HERO』で一躍全国区の知名度を獲得して以降は、強面のヤクザ役から心優しい父親、コミカルな隣人まで変幻自在に演じ分ける名バイプレイヤーとして不動の地位を確立。テレビ東京系の旅番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』での実直なキャラクターも含め、人間味あふれる飾らない人柄が支持され続けています。
【実態検証】なぜ「あるよ」は視聴者の心を掴み続けたのか
単なるギャグフレーズにとどまらず、「あるよ」が20年以上にわたって語り継がれる背景には、現代社会における心理的カタルシスが存在します。
城西支部の検事や事務官たちは、日々重い事件や人間関係の摩擦、組織の論理に直面して疲弊しています。そんな彼らが最後に辿り着く「セントジョージズタバーン」は、どんな無理難題を持ち込んでも否定されず、ただ黙って受け止めてくれる「究極の心理的安全性」が担保されたサードプレイスでした。
現代のビジネスパーソンが居酒屋やカフェに求める「無条件の受容」を、マスターはたった一言の「あるよ」と一杯のグラス、温かい料理で体現していたのです。この包容力こそが、視聴者が画面越しに感じ取っていた心地よさの正体と言えます。

一般に知られていない盲点とネットの誤解を徹底検証
インターネット上のコミュニティやSNSでは、「あるよ」に関して一部の誤解や誇張されたエピソードが流通しています。ここでは客観的な事実に基づいて真相を整理します。
- 誤解1:マスターは全エピソードで必ず「あるよ」と言っている?
【真相】実は毎回必ず言っていたわけではありません。久利生が何も頼まずにビールだけを飲んで物思いに耽るシーンや、城西支部のメンバー同士の深刻な会話を静かに見守るだけの回も存在します。物語のドラマ性を邪魔しない引き算の美学が徹底されていました。 - 誤解2:マスターの料理はすべて通販のレトルトである?
【真相】パエリアやオムライスなど、フライパンを振る音や本格的な下ごしらえの形跡が劇中の演出として描かれています。通販グッズはあくまでバーの片隅を彩る小道具であり、料理自体はマスターの卓越したプロの腕前によるものです。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
『HERO』シリーズをこれからサブスクリプション配信や映像ソフトで一気見しようと考えている方に向けて、視聴スタイルの基準を提示します。
- 本作の視聴が向いている人:
- 1話完結型の痛快なリーガルドラマと、軽妙な会話劇・群像劇を楽しみたい人。
- 散りばめられた小ネタや伏線、バーの背景に置かれた通販グッズの移り変わりなど、細部のディテールを観察するのが好きな人。
- 慎重になるべき人:
- 重厚でリアル志向の法廷サスペンスや、厳密な司法手続きのリアリティのみを求めている人(エンタメ性に特化したフィクション表現が多いため)。
【田中要次 あるよ 一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ドラマ『HERO』のバー「セントジョージズタバーン」は実在する店舗ですか?
A1:外観や内装はフジテレビのスタジオ内に組まれた精巧なセットです。ただし、外観のモデルとなった建物や、ロケ地として使用された東京都内のアンティーク調バーはファンの聖地巡礼スポットとして知られています。
Q2:映画版でマスターが話した外国語の「あるよ」は何ですか?
A2:2007年の劇場版第1作において、韓国ロケの要素に合わせて韓国語で「알았어요(アラッソヨ/アルッソヨ:分かりました・あるよ)」と返答する名シーンが存在します。
Q3:田中要次さんはプライベートでも「あるよ」と声をかけられますか?
A3:バラエティ番組や街頭ロケでも頻繁に一般人や共演者から振られる定番ネタとなっており、田中要次自身も嫌な顔をせずサービス精神旺盛に「あるよ」と返すことで親しまれています。
Q4:『HERO』第2期でマスターのキャラクターに変化はありましたか?
A4:寡黙で何でも出すスタンスは一切ブレていません。第2期では北川景子演じる新ヒロイン・麻木千佳の無茶振りにも完璧に応え、パズルなどの日用品まで即座にカウンターへ差し出す進化を見せました。
まとめ:時代を超えて愛される「あるよ」が遺したエンタメの金字塔
ドラマ『HERO』における田中要次の「あるよ」は、単なる一過性の流行語を超え、作品世界を支える最強のアイコンとして日本のテレビ史に刻まれました。どんな突飛な要求にも動じず、ただシンプルに「あるよ」と応えるマスターの姿は、情報過多でストレスの多い現代を生きる私たちにとって、今なお痛快で温かい癒やしを与えてくれます。
第1期から劇場版まで、各話で差し出されたメニューや小道具を改めて振り返りながら見返すと、作り手たちの遊び心と緻密な演出がより一層深く味わえるはずです。 (出典: 田中要次 あるよ 一覧(Yahoo!ニュース))