結婚式をあげる割合は今何割?ナシ婚急増の理由とリアルな費用
婚姻届を提出しても、披露宴や挙式を行わない「ナシ婚」を選択するカップルが定着し、結婚にまつわるセレモニーの形はかつてない転換点を迎えています。かつては「結婚=式場を予約して親族や友人を招く」という流れが一般的でしたが、現在では価値観の多様化や経済的な優先順位の変化に伴い、従来のスタイルにとらわれない選択肢が主流になりつつあります。
いま実際に結婚式をあげるカップルはどのくらいの割合なのか、なぜ式を挙げない決断をする人が増えているのか。公式統計やブライダル関連の最新調査データをもとに、リアルな費用相場から選択後の後悔の有無まで、現場の生々しい実態を紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:現在、従来の挙式・披露宴を行うカップルは約5割弱にとどまり、「入籍のみ(ナシ婚)」または「写真・少人数のみ」を選ぶ層が半数以上を占める。
- 要点2:ナシ婚の主因は「経済的負担(平均総額300万円超)」と「形式的なセレモニーへの違和感」であり、フォトウェディングや家族婚への移行が顕著。
- 要点3:後悔を防ぐ鍵は「周囲への見栄」ではなく、両親との対話を通じた境界線の整理と、ふたりが納得できる記念の残し方を選択することにある。
【2026年最新データ】結婚式をあげる割合と実施率の推移
厚生労働省の「人口動態統計」および「ゼクシィ結婚トレンド調査」などの業界データを総合すると、年間の婚姻件数のうち、ホテルや専門式場、ゲストハウスなどで本格的な挙式・披露宴を行う結婚式実施率は約45〜48%前後で推移しています。つまり、結婚したカップルの半数以上が従来型の大規模な披露宴を行っていません。
結婚式実施率推移を長期的に見ると、バブル期から平成初期にかけては8割前後が挙式を行っていましたが、2010年代以降は右肩下がりが続き、感染症流行期を経て「大人数を集める披露宴」の必然性が根本から問い直されました。その結果、婚姻件数挙式率は構造的な定着期に入り、挙式をしない選択が完全に市民権を得ています。
年代別に見ると、結婚式挙げない割合年代別のデータでは、特に20代前半の若年層(約55%がナシ婚)や、30代後半以降の大人婚・再婚層(約60%以上がナシ婚)で挙式を見送る傾向が強く見られます。一方で、20代後半から30代前半の初婚層では「挙式実施派」が半数をやや上回るなど、経済力やライフステージに応じた二極化が進んでいます。

なぜ「ナシ婚」を選ぶのか?急増する理由とリアルな費用相場
カップルが挙式を行わない決断を下す背景には、複合的な要因が存在します。ブライダル総研などの各種意識調査で浮き彫りになるナシ婚理由の上位は、以下の3点に集約されます。
第1の理由は「経済的負担の重さ」です。現在の結婚式費用平均は約320万〜350万円(結婚式招待人数平均は約45〜50人)となっており、物価高やサービス単価の上昇も相まって、新生活や住宅購入、将来の資産形成を優先したい若年層にとって極めて重い出費となります。ご祝儀による回収を見込んでも、自己負担額が100万〜150万円程度発生するケースが一般的です。
第2の理由は「セレモニーや目立つことへの心理的抵抗」です。「主役になって注目を浴びるのが気恥ずかしい」「お決まりの演出に魅力を感じない」というタイパ(タイムパフォーマンス)や本質を重視する意識が、従来の演出過多な披露宴を敬遠させる要因になっています。
第3の理由は「人間関係の再定義」です。職場の上司や疎遠な知人を儀礼的に招待することへの疑問、ゲストにかける時間的・金銭的負担(ご祝儀やドレス代)への配慮から、大掛かりな宴席を避ける傾向が強まっています。
| 挙式・記念スタイル | 費用相場(総額目安) | 実施割合・規模感 | 編集部の見解・実情 |
|---|---|---|---|
| 一般挙式・披露宴 | 300万〜380万円 | 全体の約45〜48% (平均45〜55名) | 自己負担は100万〜150万円程度。親族や友人への感謝を一度に伝える場として根強い支持。 |
| 家族婚・少人数挙式 | 80万〜150万円 | 挙式実施層の約3割 (10〜20名規模) | 親族中心で気兼ねなく食事を楽しむスタイル。費用を抑えつつ親孝行を果たせる選択肢。 |
| フォトウェディング | 15万〜35万円 | 全体の約25〜30% (スタジオ・ロケ) | 「写真は残したい」層に圧倒的人気。衣装のグレードアップによる追加費用には注意が必要。 |
| 完全入籍のみ(ナシ婚) | 0円〜数万円 (食事会程度) | 全体の約25〜30% (儀礼なし) | 費用を新居や旅行、教育資金に全振り。双方の両親との事前合意が後々のトラブル防止に必須。 |
【実態検証】フォト婚・家族婚・スマ婚が選ばれる現場のリアル
披露宴の規模縮小が進む一方で、「何かしらの記念は残したい」と考える層に選ばれているのが、フォトウェディング割合の急伸と家族婚少人数挙式の定着です。実際にブライダル業界の現場を取材すると、挙式を行わない層の約半数がスタジオ撮影やロケーションフォトを利用しています。
SNSやコミュニティサイトに寄せられる当事者の生の声を見ると、選ばれる理由が如実に表れています。
「結婚式場での見積もりが初期300万円から最終420万円まで跳ね上がり、打ち合わせのたびに疲弊した。思い切って家族12名だけの食事会とロケーションフォトに切り替えたところ、総額110万円で全員とゆっくり会話ができ、本当に満足している」(30代前半・女性手記より)
また、費用を抑えながらパッケージ化された挙式を実現する地味婚スマ婚や会費制パーティーなど、合理的なプランを活用して自己負担を20万〜50万円程度に抑える工夫も一般的になりました。見栄のための演出を削ぎ落とし、本当に大切な人たちと美味しい料理を囲むことへ価値がシフトしています。

一般に知られていない盲点|「結婚式を挙げない後悔」の真相
「ナシ婚を選んで後悔した人はいるのか?」という疑問は、入籍を控えた多くのカップルが直面するテーマです。追跡調査や相談窓口の事例を分析すると、結婚式挙げない後悔を感じるケースには明確な共通パターンが存在します。
もっとも多い後悔は「親や祖父母に花嫁姿・晴れ姿を見せられなかったこと」です。当人同士は「式など不要」と納得していても、数年後に親が他界したり介護が必要になった際、「一度くらいウエディングドレス姿を見せて喜ばせてあげればよかった」と強い悔恨を抱く事例が目立ちます。
また、「周囲への報告を個別に行う手間」も盲点の一つです。結婚式を行わない場合、友人や親戚への報告、内祝い(お祝い返しの品選びや発送)をすべて個別に対応しなければならず、「一括して挨拶できる披露宴のほうが結果的に楽だった」と吐露する声も少なくありません。
一方で、「写真撮影だけは行った」「両家の顔合わせ食事会を少し豪華にした」というカップルは、完全なナシ婚に比べて後悔の発生率が極めて低いというデータが出ています。セレモニーの規模に関わらず、「節目としての区切り」を何らかの形で設けたかどうかが心理的な充足感を左右します。
【プロの結論】家族社会学の視点から見る向き不向きの判断基準
家族社会学および心理的境界線(バウンダリー)の観点から見ると、結婚式は単なるイベントではなく「親からの心理的自立」と「新たな家族単位の承認」を視覚化する社会装置としての機能を持ちます。世間体や同調圧力に流される必要はありませんが、以下の基準を照らし合わせてふたりの方針を決めることが推奨されます。
【従来型の結婚式・家族婚をおすすめできる人】
- 親族や両親が挙式を強く望んでおり、良好な関係性を今後も維持したいカップル
- これまでお世話になった友人や知人へ直接感謝を伝え、人生の節目を明確に刻みたい人
- ドレス着用や会場演出など、結婚式そのものに憧れや明確なビジョンがある人
【フォト婚・ナシ婚(入籍のみ)が向いている人】
- 結婚資金をマイホーム頭金や新婚旅行、起業・投資などの生活基盤に集中させたいカップル
- 形式的な人間関係や人前で注目される演出に強いストレスを感じる人
- 双方の両親とフラットな関係が築けており、形式ばった儀礼を行わなくても理解が得られている環境
【結婚式あげる割合】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:入籍だけで結婚式を挙げないカップルの割合は実際どのくらい?
A1:公的統計および調査機関のデータを総合すると、完全に入籍のみで挙式・披露宴を行わないカップルは全体の約25〜30%です。これに「フォトウェディングのみ実施」を含めると、大規模な披露宴を行わない層は全体の約5割強に達します。
Q2:ご祝儀を含めると自己負担額はいくらくらいになる?
A2:ゲスト約50名の一般的な披露宴(総額約330万円)の場合、ご祝儀総額の目安は約180万〜200万円程度です。そのため、新郎新婦が最終的に負担する持ち出し費用は約130万〜150万円が相場となります。
Q3:親から挙式を反対されたり、逆に強要されたりした場合はどうすべき?
A3:親世代の多くは「親族への義理」や「子育ての節目」として挙式を捉えています。費用負担を理由に反対・強要される場合は、親族のみの少人数挙式やフォトウェディングに親を招待するなど、中間的な選択肢を提示して対話することが解決の近道です。

まとめ:周囲の目線にとらわれないふたりらしい選択を
結婚式をあげる割合が約5割という数字は、セレモニーの形が「全員が同じレールに乗る時代」から「ふたりの価値観で自由にカスタマイズする時代」へ完全に移行したことを示しています。豪華な披露宴を行うことも、写真だけを残すことも、入籍のみで新生活に資金を回すことも、すべて正解の選択肢です。
大切なのは、周囲の見栄や古い慣習に縛られることなく、パートナーや互いの家族と誠実に対話を重ねて納得のいく形を選ぶことです。ふたりが将来振り返ったときに「この選択で本当によかった」と心から思える節目を創り出してください。 (出典: 結婚式あげる割合(Yahoo!ニュース))