結婚式をやる割合は今何割?ナシ婚とフォト婚の急増と最新実態
婚姻届を役所に提出したあと、多くのカップルが直面するのが「結婚式を挙げるべきか、それとも挙げないべきか」という現実的な問いです。物価の上昇や働き方の多様化が進むなか、かつてのように「結婚=豪華な披露宴」という図式は当たり前ではなくなりました。周囲の友人や同僚を見渡しても、盛大な式を挙げる人がいる一方で、写真撮影だけで済ませる人や、入籍のみで新婚旅行に予算を充てる人など、選択肢はかつてないほど広がっています。
周りのカップルは実際にどの程度結婚式を行っているのか、そして式を挙げない「ナシ婚」や「フォトウェディング」を選んだ人たちは後悔していないのか。大手ブライダル関連調査や最新のアンケート結果、現場のリアルな当事者の証言をもとに、2026年現在の「結婚式をやる割合」とその背景にある価値観の変化を徹底的に深掘りします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:最新データにおける結婚式の実施率は約6割で推移する一方、20代を中心に「式を挙げない」選択肢が急速に定着している。
- 要点2:ナシ婚や披露宴なしを選ぶ主因は「経済的負担」と「形式ばった儀式への違和感」であり、浮いた資金を新居や記念旅行に回す「ふたり軸」の消費が主流化。
- 要点3:後悔するかどうかは「実施の有無」ではなく「周囲の同調圧力に流されず、夫婦で納得して自己決定できたか」に直結している。
【2026年最新データ】結婚式をやる割合はどのくらい?実施率6割の裏にある「二極化」
大手結婚情報サービス各社の実態調査や関連業界の統計を分析すると、婚姻届を提出したカップルのうち、何らかの形で結婚式(挙式または披露宴)を実施した人の割合はおよそ6割(約58〜62%)で推移しています。数字だけを見ると「半数以上のカップルが今も式を挙げている」という印象を受けますが、世代別や婚姻歴別の内訳を精査すると、明確な二極化が浮き彫りになります。
株式会社マイナビが公表した「結婚・結婚式の実態調査」をはじめとする最新の婚姻動向データによると、特に顕著な変化を見せているのが20代若年層の動向です。20代において「結婚式を実施しない(ナシ婚)」と回答した割合は26.0%に達し、前年調査から5.6ポイント増加しました。かつては20代前半〜半ばといえばブライダル業界のメインボリューム層でしたが、現在の若年層は形式的なセレモニーに対する執着が薄れつつあります。
さらに注目すべきは初婚と再婚による顕著なギャップです。一般女性誌等の独自調査によると、初婚同士のカップルでは実施率が7割近くに達するケースもあるのに対し、再婚カップルにおいては状況が一変します。離婚歴のある当事者が再婚する際、挙式や披露宴など「何も記念行事をしていない」と答えた割合は92.1%に達しています。「一度経験したから」「周囲に再びご祝儀の負担をかけたくない」という現実的な配慮が働き、再婚におけるナシ婚率は圧倒的に高くなっています。
現在ブライダル市場で起きているのは、単なる「結婚式離れ」ではありません。「多額の費用をかけて親族や職場関係者を多数招く王道ウェディング」を好む層と、「不要な形式を削ぎ落として写真撮影や身内のみの会食で小さく祝う層」への極端な二極化が進行しています。

なぜ挙げない?「ナシ婚」や「披露宴やらない派」が選ぶ決定的理由と入籍のみの実態
結婚式をやらないカップルが急増している背景には、単なる個人の好みにとどまらない、構造的な社会要因と心理的なハードルが存在します。各社調査で上位に挙がる「結婚式を挙げない決定的な理由」を紐解くと、現代のカップルが抱える切実な本音が見えてきます。
最も大きな障壁となっているのが結婚式平均費用の高さです。ゼクシィ結婚トレンド調査などの定点観測によると、一般的な挙式・披露宴の総額相場は約300万〜350万円前後で高止まりしています。将来の生活資金や子育て、住宅購入への不安が根強い今の時代において、「1日のイベントに数百万円を投じること」に対する費用対効果への疑問はかつてなく高まっています。
SNSやネット掲示板の相談窓口を覗くと、費用面以外にも次のような生々しい声が溢れています。
「友人をどこまで呼ぶかで人間関係の線引きに疲れてしまった。職場の上司に気を遣うだけの宴席に大金を払う意味が見出せない」(20代後半・女性)
「人前に立って主役として注目されるのが昔からどうしても苦手。パートナーと話し合い、入籍日にお気に入りのレストランでディナーを食べるだけに留めた」(30代前半・男性)
このように「人間関係の気疲れ」や「目立つことへの心理的拒否感」を挙げる人は少なくありません。また、披露宴を省略する代わりに「別の体験」へ投資する傾向が強まっています。事実、マイナビの調査データでは、結婚式を行わなかった層も含め結婚記念旅行に行った人の割合が75.2%(前年比11.8ポイント増)と大幅に伸長しました。見栄や世間体のために大勢を招くことよりも、「ふたりの記憶に残る特別な旅行」や「新生活の家具・家電のグレードアップ」にリソースを集中させるカップルが増えています。
挙式・フォト婚・家族婚の費用と満足度を徹底比較
現在のブライダルシーンでは、選択肢が「従来型の結婚式」か「何もしない」の0か100かではなくなっています。写真のみを残すフォトウェディングや、親族のみを招く少人数結婚式(家族婚)が、現実的な第3・第4の選択肢として定着しました。それぞれの費用感と特徴を比較整理します。
| スタイル | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 一般挙式・披露宴 (招待客50〜70名規模) | 実施割合:約45〜50% 満足度:非常に高い | 総額300万〜380万円 (自己負担額:100万〜150万円) | 親族・友人・職場への公式な感謝伝達には最適。準備負担と金銭的コストは突出して重い。 |
| 少人数結婚式・家族婚 (招待客10〜20名程度) | 実施割合:約15〜20% (近年シェア拡大中) | 総額80万〜150万円 (食事会・挙式込み) | 本当に大切な人たちと濃密な時間を過ごせる。「義理の招待」をゼロにできる最もバランスの良い形式。 |
| フォトウェディング (スタジオ・ロケーション撮影) | 実施割合:約20〜25% ナシ婚層の約半数が利用 | 総額10万〜35万円 (和装・洋装・データ代) | 「花嫁姿を見たい」という親の願いを叶えつつ、経済的・時間的負担を最小限に抑えられる高コスパな選択肢。 |
| 入籍のみ(完全ナシ婚) (記念ディナー・旅行等) | 実施割合:約15〜20% 再婚層では9割超 | 総額0円〜数十万円 (旅行や新生活に全振り) | 経済合理性は最強。ただし双方の親の納得感を得ていないと、後年になって関係性に摩擦を生むリスクあり。 |
現在では「披露宴はやらないが、家族だけの会食を開く」「挙式はしないが、ドレスとタキシードを着てアルバムだけは作る」といったハイブリッド型の記念スタイルが一般的になっており、旧来の形式に縛られない柔軟なプロデュースが選ばれています。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「ナシ婚は後悔する」は本当か?
ブライダル業界の広告やネット上の記事では、「ナシ婚を選んだ人の○割が後で後悔している」といった文言が頻繁に見られます。しかし、取材の現場で見えてくる真実は、それほど単純な煽り文句ではありません。「ナシ婚で後悔した人」と「一切後悔していない人」の間には、明確な構造的差異が存在します。
実際に結婚から数年が経過した当事者の手記やインタビューを精査すると、後悔するパターンには共通した原因があります。それは「金銭的な事情や多忙を理由に、本音を押し殺して諦めてしまったケース」です。特に「本当はウェディングドレスを着てみたかったのに、相手の消極的な姿勢に流されて言い出せなかった」「親に花嫁姿を見せたかったが、費用を気にして切り出せなかった」というケースでは、年月が経ち経済的な余裕ができた段階で強い未練へと変わります。
一方で、まったく後悔していない層には明確な特徴があります。それは「お互いの価値観を徹底的に話し合い、結婚式をやらない代わりに家を買う、あるいは海外旅行に行くという前向きな代替案に納得していた」という点です。つまり、後悔の正体は「結婚式をしなかったこと」そのものではなく、「納得のいく話し合いを放棄し、自己決定感を持てなかったこと」に起因しています。
もう一つの見落とされがちな盲点は「親世代への根回し不足」です。自分たちだけの判断で完全なナシ婚にした結果、親が親戚から「なぜ式をやらないのか」と詰め寄られ、実家との関係がぎくしゃくしてしまう事例が散見されます。たとえ大規模な式は挙げないとしても、「フォトアルバムを製本して両親に贈呈する」「両家顔合わせの食事会を少し格式の高い料亭で行う」といった配慮を挟むことで、周囲との軋轢を回避し、満足度を劇的に高めることが可能です。
【実態検証】「挙げてよかった派」と「挙げなくて正解派」のリアルな境界線
結婚式を実施するカップルが挙式を決意した理由のトップは、長年変わらず「一生に一度しか経験できないものだから(37.8%)」です。実際に式を挙げたカップルの多くは、準備期間の喧嘩や多額の出費を経験しつつも、「やって本当によかった」と口を揃えます。
特番インタビューや体験者の手記で共通して語られるのは、結婚式が持つ「感情の清算と結束」の機能です。日頃は照れくさくて言えない親への感謝を手紙で伝え、友人たちから温かい拍手を受ける時間は、夫婦がその後の長い人生で壁にぶつかった際の「精神的な安全基地」として機能します。「両親があんなに嬉しそうに涙を流す顔を初めて見た。あの瞬間のためだけに数百万円を払った価値があった」という証言は、数値化できない結婚式の本質的な価値を示しています。
対照的に、「挙げなくて正解だった」と胸を張るカップルの暮らしぶりにも確固たる説得力があります。ある取材対象者は次のように振り返ります。
「結婚当初は式を挙げないことに少し罪悪感もありましたが、浮いた300万円を頭金にして中古マンションを購入し、フルリノベーションしました。毎日の暮らしの快適さを実感するたびに、あの日背伸びして1日のイベントにお金を使わなくて本当によかったと感じています」
ここで問われているのは、家族社会学でも議論される「心理的バウンダリー(境界線)」の引き方です。親の世間体や「こうあるべき」という昭和・平成的な社会的規範に縛られず、自分たち夫婦の生活実態に合わせた自立的な選択ができるかどうかが、満足度を分ける決定的な境界線となっています。
【プロの結論】結婚式を挙げるべき人・慎重になるべき人の判断基準
ブライダル業界の変遷と何千組ものカップルの選択を分析してきた取材者・専門家の視点から、結婚式の実施に向いている人と、慎重に代替案を検討すべき人の条件を明確に提示します。
【結婚式(挙式・披露宴)を前向きに検討すべき人】
- 育ててくれた両親や祖父母に、公式な晴れ舞台で感謝を直接届けたい人
- 学生時代や職場の友人を一堂に集め、人生の区切りとして祝福を共有したい人
- ウェディングドレスや空間装飾への憧れが強く、諦めると将来引きずりそうな人
- パートナーと困難なタスク(数ヶ月に及ぶ共同準備)を乗り越える共同作業に意義を感じる人
【通常の大規模挙式は避け、ナシ婚やフォト婚・家族婚を検討すべき人】
- 数百万円の出費に対して、新居購入や出産・新婚旅行への優先順位が圧倒的に高い人
- 周囲の視線に極度のストレスを感じる内向型気質で、主役になるのが苦痛な人
- 職場の義理招待や、呼びたくない人間関係の付き合いに精神的エネルギーを消費したくない人
- 「世間体が悪いから」「みんながやっているから」という理由だけで検討を始めている人

【結婚式 やる割合】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:フォトウェディングや写真撮影だけでも、結婚の記念として十分満足できますか?
A1:極めて満足度は高い傾向にあります。近年はスタジオ撮影だけでなく、ふたりの思い出の地や自然豊かなロケーションで本格的なロケ撮影を行うプランが充実しています。「準備期間のストレスがない」「衣装代に妥協せず憧れのドレスを着られる」「総額15万〜30万円前後で高品質な写真が一生残る」という理由から、無理に披露宴を行わずにフォト婚を選んで正解だったと語るカップルが年々増加しています。
Q2:親から「どうしても結婚式を挙げてほしい」と強く反対された場合はどう説得すべき?
A2:頭ごなしに拒絶するのではなく、親が「なぜ式を望んでいるのか」の根本理由を丁寧にヒアリングしてください。多くの場合、親の願いは「世間体」か「子どもの晴れ姿を見たい・親族にお披露目したい」のどちらかです。もし後者であれば、大勢を招く披露宴ではなく「両家親族のみ10名程度の家族挙式・食事会」や「親を招いてのフォトウェディング撮影」を提案するのが効果的です。妥協点として小さなセレモニーを挟むことで、親側の心理的納得感を得ながら費用と精神的負担を大幅に削減できます。
Q3:招待人数が10〜20人程度の少人数でも、専門式場やホテルは快く受け入れてくれますか?
A3:全く問題ありません。ブライダル業界全体が少人数化に対応しており、全国の専門式場や高級ホテルでも「少人数専用プラン」や「ワンフロア貸切の会食会場」を標準装備しています。かつてのような大人数前提の縛りは激減しており、少人数だからこそ料理のランクを上げたり、ゲスト一人ひとりとゆっくり会話を楽しんだりする上質なウェディングが歓迎される土壌が整っています。
まとめ:世間体から「ふたり軸」へシフトする新しい結婚の形
結婚式をやる割合が約6割を維持しつつも、20代を中心にナシ婚やフォトウェディングが一般化した現在のブライダルシーン。この変化は単なる結婚式離れではなく、他人の目や世間体を気にする「他人軸の結婚式」から、自分たちの価値観と家計を最優先にする「ふたり軸の選択」へと社会全体が成熟した証拠といえます。
結婚式を挙げることも、挙げないことも、どちらかが正解でどちらかが間違いということは決してありません。重要なのは、周囲の常識や「こうするべき」という固定観念に引きずられることなく、ふたりでとことん本音を語り合い、納得した決断を下すことです。資金を新生活に充てるのか、写真に想いを込めるのか、あるいは一生の思い出として祝宴を開くのか。ふたりが心から納得して選んだ道こそが、これからの結婚生活を支える最も確かなスタート地点になります。 (出典: 結婚式 やる割合(Yahoo!ニュース))