不器用でも失敗しない編み込みの仕方|表編み裏編みのコツ完全版
ヘアアレンジの定番でありながら、「動画を見ても手の動きが速すぎて分からない」「途中で毛束が混ざって普通の三つ編みになってしまう」と挫折する人が後を絶ちません。朝の忙しい時間に腕が痛くなり、結局いつものひとつ結びに落ち着いてしまうという声は、SNSや美容相談コミュニティでも日常茶飯事です。
しかし、編み込みの構造そのものは決して複雑怪奇なものではありません。美容師の指導現場でも語られる通り、編み込みの本質は「基本の三つ編みに、すくった毛束を順番に合流させる」というシンプルな反復作業に集約されます。正しい指のポジションと毛束のコントロールさえ身につければ、不器用さを自認する方でも短時間で美しく仕上げることが可能です。基本の表編み・裏編みの手順から、一日中崩れない結び方のコツ、レングス別の応用アレンジまでを論理的かつ分かりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:編み込みの正体は「三つ編み+新しい毛束の追加」。構造を分解して理解すれば誰でも再現可能。
- 要点2:表編み(ナチュラル・清楚)と裏編み(立体的・華やか)の明確な使い分けでアレンジの幅が劇的に広がる。
- 要点3:腕が疲れる原因は「頭皮から手が離れていること」。正しい指使いと土台のスタイリング剤で崩れ知らずのスタイルが完成。
【基本構造】三つ編みと編み込みの違いとは?初心者がまず知るべき原理
ヘアアレンジを始める前に、まず押さえておきたいのが三つ編みと編み込みの違いです。この2つの物理的な違いを頭で視覚化できていないことが、編み込み初心者にとって最大のつまずきポイントになっています。
三つ編みは、最初に分けた「3本の毛束(左・中・右)」だけを最後まで交差させ続ける技法です。毛束の総量が変わらないため、宙に浮いた一本の帯のような仕上がりになります。
対して編み込みは、交差させるたびに「下にあるベースの髪から新しい毛束を少しずつすくい、編んでいる毛束に合流させて編み進める」技法です。頭皮に沿って毛束を巻き込んでいくため、地肌に密着したタイトかつ華やかな編み目が形成されます。
つまり、編み込みとは特殊な結び方ではなく、「三つ編みのワンアクションごとに毛を足す作業」が加わったものに過ぎません。この単純な規則性を理解することが、マスターへの最短ルートです。

【比較検証】表編みと裏編みの違い|仕上がりと難易度を徹底比較
編み込みには大きく分けて「表編み(おもてあみ)」と「裏編み(うらあみ)」の2系統が存在します。両者の最大の違いは、左右の毛束を中央の毛束に対して「上から重ねるか」「下からくぐらせるか」という交差の方向にあります。
| 項目 | 表編み(通常編み込み) | 裏編み(立体編み込み) | 編集部の見解・選び方 |
|---|---|---|---|
| 交差の向き | 外側の毛束を中央の「上」に重ねる | 外側の毛束を中央の「下」に通す | 指の運びやすさは表編みが直感的 |
| 仕上がりの立体感 | 平面的・地肌に馴染む・清楚 | 編み目がぽっこり浮き出る・立体的 | 引き出して崩すなら裏編みが圧倒的 |
| 向いているシーン | オフィス、学校、ナチュラルコーデ | 結婚式、イベント、キッズダンス | TPOに合わせて使い分けるのが正解 |
| セルフ難易度 | ★☆☆(初心者向け) | ★★☆(中級者向け) | まずは表編みを完全習得すべき |
表編みは髪型全体に自然に溶け込み、上品で控えめな印象を与えます。一方の裏編みは、三つ編みが頭部の上にぽこっと乗っているような立体感が出るため、編み目を指先で少しずつ引き出してカジュアルにほぐすアレンジと抜群の相性を誇ります。
【プロ直伝】手が痛くならない編み込みの手の位置と指使い|自分でできる簡単なやり方
「編み込みをしていると腕や肩が猛烈に疲れる」「途中で毛束が緩んでグチャグチャになる」というトラブルは、手の位置と指使いに原因があります。美容師が実践する自分でできる簡単なやり方の黄金ルールをステップ順に解説します。
手が疲れないための鉄則:手首を頭皮から離さない
多くの初心者は、手元をしっかり見ようとするあまり、手を頭皮から20〜30cmも離して編んでしまいがちです。これでは常に腕を宙に持ち上げる筋トレ状態になり、テンション(髪の張り)も緩んで編み目が崩れます。「手のひらや手首を常に頭皮に軽く触れさせたまま滑らせる」こと。これだけで疲労感は半分以下に抑えられます。
表編み込みの完全ステップ
- 準備:編み始めたい部分の毛束を少量すくい、均等に3等分(左・中・右)にします。
- 1回目の三つ編み:右の毛束を中央の「上」に重ねます(中と右が入れ替わる)。次に左の毛束を中央の「上」に重ねます。ここまでは普通の三つ編みです。
- 毛束のすくい足し:右の毛束を中央に重ねる際、そのすぐ下にある地肌の毛を少量すくって右の毛束に合流させてから重ねます。
- 反対側も同様に:左の毛束を中央に重ねる際も、同様に左下の地肌の毛をすくって合流させてから重ねます。
- 毛先まで繰り返す:すくう髪がなくなるまでこの動作を繰り返し、最後は通常の三つ編みで毛先まで編んでシリコンゴムで結びます。
サイドをすっきり見せる「片編み込みのやり方」
編み込みの応用として非常に便利なのが片編み込みのやり方です。両側から毛をすくうのではなく、「片側(例えば顔側または頭頂部側)からだけ」毛束をすくい足して編み進めます。フェイスラインをすっきり出したい時や、カチューシャ風のアレンジを作る際に毛束がもたつかず、初心者でも左右対称に整えやすいのが大きなメリットです。

【一日中崩れない】結び方のコツとプロのゴム隠しのテクニック
せっかく綺麗に編んでも、お昼過ぎには毛先が飛び出したり編み目が緩んだりしては台無しです。ここではプロが現場で行っている崩れない結び方のコツを伝授します。
1. ベース作り:乾いた髪のまま編まない
編み込みの成否の8割はブローとスタイリング剤で決まります。完全に乾いたサラサラの髪は摩擦力が低く、編んでいる最中にパラパラとこぼれ落ちてしまいます。編む前に必ずヘアバームまたは軽めのワックスを手のひら全体に伸ばし、髪の内側から毛先までしっかり馴染ませておくことが不可欠です。
2. シリコンゴムでの強固な固定法
毛先を留める際は、太いヘアゴムではなく「からまないシリコンゴム(ポリウレタン製)」を使用します。留める位置が毛先すぎると全体の張りが緩むため、編み終わりのギリギリ根元で2〜3重にきつく縛るのが鉄則です。
3. 不自然さを消す「ゴム隠しのテクニック」
結び目のゴムが見えていると生活感が出てしまいます。プロのような垢抜け感を出すゴム隠しの手順は以下の通りです。
- 結んだ毛束の裏側から、細い毛束をひとつまみ(幅5mm程度)取ります。
- その毛束に少量のワックスをつけ、ゴムの結び目に巻きつけます(2〜3周)。
- 巻き終わりの毛先を、結び目のゴムの中に上から下へ入れ込むか、目立たないアメリカピンで結び目の裏側に下から上へ差し込んで固定します。
【レングス・シーン別】前髪・ボブ・ショートから子供向け簡単ヘアアレンジまとめ
編み込みはロングヘアだけの特権ではありません。短い髪や特殊なシチュエーションにも適応できるバリエーションをご紹介します。
前髪編み込みアレンジ(伸ばしかけ前髪・フェイスライン)
伸ばしかけで目にかかる前髪や、梅雨時のうねりが気になる前髪には前髪編み込みアレンジが最適です。生え際に沿って片編み込みを進め、耳の上あたりでピン留めするだけで、すっきりとした清潔感と華やかさが両立します。分け目をジグザグにとってから編み始めると、トップが割れず自然なふんわり感を演出できます。
ボブ・ショートの編み込み(短いレングスの攻略法)
ボブ・ショートの編み込みにおける最大の課題は、パラパラと落ちてくる短い毛(アホ毛・後れ毛)です。この場合、全体を編み込むのではなく「サイドだけを編み込むハーフアップ風」にするのが王道です。細かく毛束を取りながら地肌にぴったり沿わせて編み、毛先を耳後ろの髪の内側に隠してアメピンをクロス留めすると、短いレングスでも一日中崩れません。
子供向け簡単ヘアアレンジ(痛がらない・運動会でも崩れない)
キッズ向けの子供向け簡単ヘアアレンジでは、「地肌を引っ張りすぎて痛がらせないこと」と「激しい運動でも解けないこと」のバランスが問われます。子供の髪は細く滑りやすいため、水スプレーで軽く湿らせてから少量のベビーオイルやキッズ用バームをつけるのがコツです。ツインテールの上半分を裏編み込みにしておくと、帽子を脱ぎ着しても編み目が乱れず、夕方まで可愛らしい状態をキープできます。

【実態検証】ネットの誤解と失敗あるある|おすすめできる人・できない人の条件
ネット上には「鏡を見ながら編むのが上達の近道」という情報が溢れていますが、現場目線ではこれは明確な誤解です。鏡を見ると左右の動きが反転して脳が混乱し、指先の手感覚が狂ってしまう原因になります。
プロの検証では、「最初のブロッキングだけ鏡で確認し、編み始めたら鏡を見ずに指先の触覚に集中する」ほうが、圧倒的に編み目が揃いやすくスピードも向上することが分かっています。
【プロの結論】編み込みアレンジの向き・不向きの判断基準
向いている人・挑戦すべき人:
- ヘアピンやクリップを大量に使わずに、ゴム1〜2本で髪をすっきりまとめたい人
- 雨の日や湿気で髪が広がりやすく、タイトにホールドしたい人
- 帽子をかぶる機会が多い人(編み込みなら脱いだ後の乱れが最小限)
おすすめできない人・慎重になるべきケース:
- レイヤー(段差)が極端に多く入っている超ウルフカットの人(編み目から毛先が飛び出しやすいため、ロープ編みやねじりアレンジのほうが適しています)
- スタイリング剤を髪につけるのが苦手・嫌いな人(摩擦が起きず編み目が保てないため)
【編み込みの仕方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:どうしても編み込みの途中で毛束がごちゃまぜになり、3本の境目が分からなくなります。どうすればいいですか?
A1:毛束を持つ指の位置を固定できていないのが原因です。「左手の人差し指と親指で1本、中指と手のひらで1本」のように、それぞれの毛束をどの指で挟むかをルール化してください。また、すくう毛束の量が多すぎると混ざりやすくなるため、最初は1回あたり「親指の太さ程度」の少量をすくうのが成功の秘訣です。
Q2:編み目がきつくなりすぎて頭皮が突っ張ります。ほどよいゆるさにするには?
A2:編む段階では「ややきつめ」にしっかり編んでゴムで固定してください。そのあと、結び目を片手で押さえながら、編み目の外側の毛束だけを親指と人差し指で「ミリ単位で少しずつ」引き出してほぐします。最初から緩く編もうとすると全体が崩壊するため、「きつく編んでから引き出す」が正解です。
Q3:不器用でどうしても後ろの編み込み(バック編み込み)ができません。
A3:後ろ髪の完全なセルフ編み込みは、プロでも腕が疲れる難関テクニックです。まずは無理に真後ろを編もうとせず、左右どちらかに毛束を寄せて編む「サイド編み込み」や、耳上の毛だけを編む「ハーフアップ編み込み」から練習を重ね、指の感覚を筋肉に覚えさせましょう。
まとめ:編み込みのコツをマスターして毎日のヘアアレンジを自在に
編み込みは一見すると高度な職人技のように見えますが、その実態は「三つ編みに毛を足していく」という極めてシステマチックな工程の積み重ねです。「頭皮から手を離さないこと」「事前のスタイリング剤を惜しまないこと」、そして「鏡を見すぎず指先の感覚を信じること」の3原則を守れば、仕上がりのクオリティは劇的に向上します。
基本の表編みと華やかな裏編みをマスターすれば、日常のオフィススタイルから休日の華やかなお出かけ、さらにはお子様のヘアセットまで自在に応用が可能です。まずは扱いやすいサイドや前髪の小さな毛束から、確実な一歩を踏み出してみてください。 (出典: 編み込みの仕方(Yahoo!ニュース))