結婚式を開く割合は今何割?ナシ婚急増の理由と後悔しない選択肢
婚姻届を提出したふたりにとって、かつては当然の通過儀礼とされていた「結婚式」。しかし、物価高やライフスタイルの多様化、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する価値観の浸透によって、その捉え方は劇的な転換期を迎えています。「友人や同僚はどれくらい式を挙げているのか」「自分たちも挙げるべきなのか」と迷うカップルは後を絶ちません。
形式にとらわれない新しいパートナーシップの形が広がるなか、実際に結婚式を開くカップルと開かないカップルの境界線はどこにあるのでしょうか。最新の調査データをもとに、現在の実施割合や費用負担の実情、そして「ナシ婚」を選んだ人たちのリアルな本音までを詳しく紐解いていきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:挙式や披露宴を開く割合は約5割強で定着しており、半数近くが「従来の披露宴」にとらわれない選択をしている。
- 要点2:式をやらない主な理由は「経済的負担」と「形式的な儀式への抵抗感」であり、フォトウェディングや少人数の家族婚へのシフトが鮮明。
- 要点3:「入籍のみ」で済ませた層の約3〜4割が後悔を口にしており、節目としての写真撮影や食事会など、最小限の記念を残す工夫が重要視されている。
【2026年最新】今、結婚式を開く割合はどのくらい?実施率の推移と現在地
リクルートのブライダル総研が発表した「結婚トレンド調査」の最新動向や各種民間調査を総合すると、婚姻届を提出したカップルのうち、何らかの形で結婚式(挙式または披露宴・披露パーティ)を開く割合は概ね55%〜60%前後を推移しています。かつては7割から8割近いカップルが当たり前のようにホテルや専門式場で式を挙げていましたが、ここ数年でその水準は大きく様変わりしました。
過去10年ほどの結婚式実施率推移を振り返ると、2020年のパンデミック期に大規模な延期や中止が相次ぎ、一時的に実施率は4割台近くまで激減しました。その後、制限の解除に伴い回復基調を見せたものの、パンデミック前の水準へ完全に戻ることはありませんでした。むしろ「大人数を集めて行う豪華な披露宴」の必然性に疑問を抱く層が増え、セレモニーの規模自体が根本から見直された結果といえます。
特に結婚披露宴実施割合に絞って着目すると、披露宴まで執り行うカップルは約45%〜50%にとどまり、全体の半数程度しか大規模な宴席を設けていないことがわかります。多くの参列者を招いて余興や挨拶を重ねる従来型のスタイルは、もはや「誰もが通る普遍のルート」ではなく、明確な目的意識やこだわりを持ったカップルが能動的に選ぶ「ひとつの選択肢」へと変化しています。
結婚式を挙げない割合を年代別に分析|「ナシ婚」を選ぶ決定的な理由
式を開かないいわゆる「ナシ婚」層の存在感は年々増していますが、属性によってその意識には明確な差異が見られます。結婚式挙げない割合を年代別に見ていくと、20代前半では約45%が式を挙げない選択をしているのに対し、20代後半から30代前半では約35%〜40%が非実施、さらに30代後半以降の再婚を含む層では50%以上がナシ婚を選ぶ傾向が浮き彫りになっています。
なぜここまで多くのカップルが式を見送るのか。結婚式やらない理由のアンケート上位には、世代を問わず共通する切実な事情が並びます。
最も突出しているのが「経済的な理由」です。長期化する実質賃金の伸び悩みや物価高騰が続くなか、数百万円規模の資金をわずか数時間のイベントに費やすことに対し、強い疑問を感じる若年層が増加しました。新生活の準備、住宅購入の頭金、あるいは将来の教育資金へと原資を回すほうが合理的であるという判断です。
次に多いのが「セレモニー自体への気恥ずかしさや煩わしさ」です。主役として大勢の視線を浴びることへの抵抗感や、招待客の選定、席次決めといった人間関係の調整に多大なエネルギーを割きたくないという本音が目立ちます。こうした複合的な要因が重なり合い、ナシ婚割合の理由として確固たる地位を築いています。
「入籍のみ」を選んだカップルの後悔と本音|数年後に見えてくるリアル
金銭面や手間の観点から「入籍のみ」を選ぶカップルは増えましたが、その後の満足度については慎重な見極めが必要です。ブライダル関連の追跡調査では、式や記念イベントを一切行わずに婚姻届の提出だけで済ませた層のうち、約3割から4割が何らかの後悔を感じているというデータが存在します。
入籍のみを選んだカップルの後悔と本音を拾い上げていくと、決して「豪華な披露宴をすればよかった」という声ばかりではありません。最も多いのは「ウェディングドレス姿の写真を1枚も残さなかった」「両親に感謝を伝える場をきちんと設ければよかった」という、感情の節目にまつわる悔恨です。
入籍から数年が経ち、周囲の友人の結婚式に参列した際や、子どもが生まれて家族の歴史を振り返ったタイミングで、「けじめとしてのイベントが何もなかった寂しさ」に直面するケースが少なくありません。とりわけ親世代から「花嫁姿をひと目見たかった」と後から打ち明けられ、親孝行の機会を逃したと悔やむ声は根強く存在します。式を挙げないこと自体に問題はなくとも、「何かしらの節目を作らなかったこと」が後悔の引き金になりやすい点は留意すべきポイントです。
結婚式の平均費用とご祝儀のリアル|自己負担額は結局いくらになるのか?
結婚式をためらう最大のハードルである費用について、客観的な数値を把握しておくことは不可欠です。近年の全国的な調査によると、招待客60人前後を招く一般的な結婚式費用平均は、総額でおよそ330万円〜360万円のゾーンに集中しています。
ただし、この総額を新郎新婦がすべて手出しするわけではありません。参列者からのご祝儀や親族からの援助金が充当されるため、実際にふたりが工面すべき結婚式ご祝儀自己負担額は、全国平均で約120万円〜150万円程度に落ち着くケースが一般的です。参列者1人あたりのご祝儀額相場は友人で3万円、上司や親族で5万〜10万円程度と計算されるため、招待人数が多ければ自己負担額が劇的に増えるとは限りません。
とはいえ、100万円を超える現金を一度に手放す負担は決して小さくありません。さらに初期の見積もりから装花や衣装のランクアップ、写真・映像商品の追加によって、最終支払額が数十万円跳ね上がるトラブルも依然として散見されます。この「見積もりの不透明さ」や「想定外の持ち出しリスク」が、慎重派の背中をさらに遠ざける構造的な要因となっています。
多様化する選択肢|挙式のみ・家族婚の相場とフォトウェディングの割合
かつてのような「盛大な披露宴」か「完全なナシ婚」かという極端な二者択一は、もはや過去のものです。現在はその中間に位置するミニマムな選択肢が定着し、支持を集めています。
披露宴を行わずチャペルや神社で誓いのみを交わす挙式のみの割合は約8%〜10%を占めており、これらは30万円〜50万円程度の比較的リーズナブルな予算で実現可能です。形式ばったおもてなしを省きつつ、誓いの場という厳粛な節目をしっかり残せるため、堅実派からの支持を集めています。
さらに親族や親しい友人のみ、およそ10名〜30名程度を招く家族婚少人数挙式相場は、総額で約80万円〜160万円前後が標準的なラインとなります。この規模であれば招待客一人ひとりと丁寧に言葉を交わすことができ、派手な演出を削ぎ落とした心温まるおもてなしが叶います。ご祝儀や親からの支援を考慮すると、自己負担額が数十万円程度で収まるケースも珍しくありません。
そして近年、急速にシェアを拡大しているのが写真撮影に特化したウェディングスタイルです。新婚カップル全体におけるフォトウェディング割合は今や約25%〜30%にまで達しており、ナシ婚派の有力な受け皿となっています。スタジオ撮影であれば5万〜15万円、ロケーション撮影でも15万〜30万円前後で美しい記念写真を残すことができ、「費用は抑えたいが、ドレス姿の記録や親への報告写真は残したい」という現代のニーズに完璧に合致しています。
【結婚式 開く割合】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:親世代から「結婚式は開くのが常識」と反対された場合、どう説得すべき?
A1:頭ごなしに否定するのではなく、なぜ式を挙げないのかという経済的・将来的な計画を具体的に説明することが大切です。そのうえで、「挙式のみ行う」「両家での食事会を開く」「フォトウェディングに親を招待して一緒に撮影する」といった代替案を提示すると、親世代の「周囲への体裁」や「子の晴れ姿を見たい」という心情を満たしやすく、円満な合意に至るケースが多く見られます。
Q2:フォトウェディングだけでも十分に記念としての満足感は得られますか?
A2:非常に高い満足度を得ているカップルが多いのが実情です。ロケーション撮影でふたりの思い出の場所を選んだり、家族を現場に呼んでプチセレモニー風の撮影を行ったりと、自由度の高い演出が可能です。大勢の前で注目を浴びるストレスがなく、自分たちのペースで楽しめる点が現代の気風と合致しています。
Q3:入籍して数年が経過してから結婚式を開くのは不自然でしょうか?
A3:全く不自然ではありません。近年は子どもと一緒に迎える「ファミリー婚」や、生活基盤が整って資金に余裕ができたタイミングで挙げる「アニバーサリー婚」が定着しています。入籍時とは違った落ち着きの中で、これまでの感謝を伝える場として式を執り行うスタイルは、参列者からも温かく受け入れられています。
まとめ:ふたりの価値観に寄り添う「納得のいく選択」を
結婚式を開く割合が約半数となった現在の状況は、日本の結婚文化が「世間体や義務で行うもの」から「自分たちが心から望む形を選ぶもの」へと成熟した証拠でもあります。
大規模な披露宴で多くの人に祝福される喜びも、少人数でアットホームに過ごす時間の温もりも、あるいは写真一枚に愛情を込めて新生活の資金を優先する賢明さも、どれも等しく正解です。他人の視線や過去の慣習に惑わされることなく、ふたりの将来設計と想いに最もフィットするスタイルを選び取ることこそが、後悔のない門出を迎えるための最も確実な道筋といえます。 (出典: 結婚式 開く割合(Yahoo!ニュース))